婚礼家具の処分にお困りですか?
婚礼家具は、今でこそほとんどなくなりましたが、親が嫁に行く娘に持たせる大切な家具でした。また、結婚した際に家具を揃えることは今でも多いと思います。かつては夫の家に嫁ぐ上での、貴重なプライベートスペースでした。着物を保管したり、食器類を並べたり。モダンな家ではテレビ台だったりソファだったりコーヒーテーブルだったりと、新しく結婚生活をはじめる二人の門出を祝う存在だったのです。
しかし、頑丈な婚礼家具であっても、何十年も使っていると傷んできてボロボロになったり、家に合わなくなったり、持ち主がその家からいなくなったりと、不要になって処分を考えることがあります。

実は、婚礼家具の処分はお金がかかるどころか、逆に現金をもらえることもあるのです。損をしないためにも、しっかりと知識をつけていただきたいです。
婚礼家具の処分方法
婚礼家具の処分にはいくつかの方法があります。
- 自己搬入して処分
- 行政に処分してもらう
- 引き取り相手を見つける
- 処分業者に依頼する
- 現金で買い取ってもらう
基本的に、言いづらいことですが不要になった婚礼家具は【粗大ゴミ】となります。ただ、問題はその大きさです。大型家具であり、複数持っている場合もありますから、自己搬入して処分や、引き取り手を見つけるのが大変です。
処分方法をそれぞれ詳しくみていきます。
粗大ゴミ置き場に出す
まず、コンビニで自治体の粗大ゴミシールを買って、指定の日に指定の場所へ、粗大ゴミとして出します。いくらかかるかは自治体の粗大ゴミ処分能力によるのですが、数百円~数千円といったところです。
ただし、粗大ゴミ置き場に出すのが大変で、大型家具を決められた日に移動させなければ鳴りません。これはなかなかの重労働であり、しかもひとりではできません。最低でもふたり以上でないと、婚礼家具を持ち運ぶことすらできないと思われます。
自治体に頼るのが一番確実なような気がしますが、持ち運びが相当大変だというデメリットがあります。
また、料金等、詳しくはお住まいの自治体のホームページを見てください。
家の取り壊しの際に一緒に処分する?
仮に、家を取り壊す予定があるのであれば、家の中におきっぱなしにして、家具ごと取り壊してもらえればいいような気がしてきます。しかし、解体業者は家の処分と、家の中身の処分費を、分けて請求することが多く、婚礼家具ごと家をバリバリと壊して終わり、という訳にはいかないのです。
家の屋根や壁と、中身の家具は、別のゴミとして扱われるので、別料金がかかるケースが大半です。婚礼家具の取り壊しは、それはそれで別料金がかかり、あまり賢明な手とはいえません。
メルカリやヤフオクで売る
婚礼家具を処分したい場合、急いでないのであれば、メルカリやヤフオクといったフリーマーケット・オークションサイトに出してみるのも一つの手です。今すぐ売りたいと思っても買い手がすぐにはつかないのが難点ですが、うまくいけば送料は相手負担ですし、売ったことになるのでお金も手に入ります。
問題は送料で、相手との距離にもよりますが、数万円はかかるのを覚悟する必要があります。仮に、相当頑丈な婚礼家具だったり、有名なメーカーの婚礼家具だったり、レアで他の人がほしがったりする場合は、買い手がつく可能性があります。
地元自治体の引き取り掲示板に出してみる
もしも、地元の方に使ってもらいたいという想いがあるのであれば、自治体(役所)のあげます・譲ります・譲ってください掲示板に出してみるのも手です。その場合は、近所の人が車で取りに来てくれるケースがほとんどなので、お金もかかりません。
ただ、かならずしも譲って欲しいという相手がすぐに現れるとは限りません。こちらもメルカリやヤフオクと同じで、婚礼家具をほしがる人が、しかも地元にいるとは限らないからです。
気長に待てるのであれば、環境にも優しいですし、もったいない気持ちも整理できますので、地元自治体の掲示板はおすすめです。役所の窓口で相談してみましょう。
トラックを借りて粗大ゴミセンターに持ち込む
トラックを借りて粗大ゴミセンターに直接持ち込めば、処分したいと思った日にすぐ処分できてしまいます。処分費・手数料はかかりますし、運転できる人、搬入する人手が必要ですが、日中であれば、比較的スムーズに処分ができてしまいます。
ゴミ処理センターも、地元にありますので、時間もかかりませんし、一気に運び出せば合理的です。
大型家具の処分業者に依頼する
運んでもらうには送料もかかるし、運び出すには人手もかかってしまうのであれば、婚礼家具や大型家具の処分専門業者に処分を依頼するのもひとつの手です。
専門の処分業者に頼めば、トラックできてくれて、運び出しもしてくれて、こちら側は非常に楽ですよね。ただし、リスクが多少あります。どういうリスクかというと、悪徳業者も混じっているのと、なんだかんだ言われて処分費を払うことになる可能性が高いのです。
よくない業者に捕まると、運び出しまではしてくれたものの、法外な処分費を請求され、断るとその場に婚礼家具を置いて去るというなどのトラブルも多発しています。婚礼家具は大型のものがほとんどですので、家の前に家具を置かれては困り果てることとなります。そして支払う羽目になり、経済的にも心理的にもとてもダメージを受けます。
トラブルを避けるためには、悪い業者を避けることが必要ですが、一般の方には、処分業者の良い/悪いを見抜くことは極めて困難ではないかと思われます。
買取業者に頼めば、婚礼家具がお金になることも
処分するための運び出しが大変、送料が大がかりになる、いつ引き取り手が現れるかわからない、悪徳業者がいる、別料金がかかる・・・婚礼家具の処分はなかなか大変です。買ったときは、未来で頭がいっぱいで、親の思いがこもっており、大切な嫁入り道具だった婚礼家具も、処分するとなるとかなりの負担です。
もっともっと、合理的で負担の少ない処分方法はないのでしょうか? もしそう思うのであれば、買取業者に依頼するのが一番です。なぜなら、運び出しも、運搬も、処分そのものも、お金がかからないどころか、本体の買取代金として現金がもらえる可能性が高いからです。
ただ、どこに依頼したらいいかはわかりませんよね。無料で引き取ってもらえて、状態がよければお金ももらえる買取業者の見分け方と、買い取ってもらう方法を次に載せます。
買取業者を見分け、買い取ってもらう方法
●業者に古物商の免許がある
古物商の免許を持っている業者を選びましょう。古物商は警察に届け出をしないと取得できませんから、ちゃんとしていない業者は免許を受けることができません。また、不正があると簡単に剥奪されてしまうので、ある程度の目安にはなります。
●壊れたりボロボロだったりではない
また、婚礼家具が壊れたりボロボロになってなかったりすることも大切です。業者側もお金を払って引き取ると言うことは、綺麗に清掃してリサイクルするということでもあります。よって、壊れていたり、ボロボロだったり、水没していたりしたら、引き取りは難しいのです。
少なくとも、日常的に使える状態であることが求められます。仮に婚礼家具が壊れているのであれば、それはもう粗大ゴミになりますので、粗大ゴミとしての処分をする必要があります。
●大金は期待できない
そして、ちゃんと使える状態の婚礼家具を引き取ってもらう場合でも、大金は期待できませんので、そこは納得しておく必要があります。何万円も、何十万円ものお金は、婚礼家具の処分では受け取れません。数百円から、ぜいぜい数千円といったところですので、あまり大金を期待するのは、避けるのが無難です。
婚礼家具の処分で大金に期待を持ってもトラブルになってしまうだけですので、それほど期待しない方がよく、お金を払う必要がない面に注目した方がいいかもしれません。業者側もそれほど高く再販できないのと、人件費も清掃費もかかるので、払いたくても大金が払えない状態です。
●相見積もりはそれほど効果的でない
あまり大きな額の買取額にならない以上、相見積もりもそれほど効果がありません。仮に数万円単位で異なってくるのであれば、他の業者と相互に見積もりをかけて、より高い方へ・・・という選択も可能ですが、数百円を得るために相見積もりをかけるのは合理的なやり方ではないと考えられます。
婚礼家具の処分は買取業者が一番
婚礼家具の処分方法はさまざまなやり方が存在します。自治体の粗大ゴミ、搬入、個人手取引・・・そして買取です。この選択肢の中では、買取が一番、合理的かつ経済的だと考えられます。とくに怪しい方法ではなく、買取にまつわる免許を持った正規の業者にお願いして、引き取ってもらうだけです。
書面で契約を交わすことも忘れないで!
あとあとのトラブルを避けるためにも、書面で契約を交わすことを忘れないでください。見積もり、当日の引き取り証など、紙ベースで契約を交わして、その書類をちゃんともらうようにしていただきたいです。
この書類がなく口頭だけだと、あとあとトラブルになったときに大損害を受けてしまいます。また、しかるべきサポートが受けられなくなってしまいます。また、婚礼家具の処分ではあまりないかと思われますが、クーリングオフも8日間だけ可能になるので、書類を交わしておくことは極めて重要です。
違法業者とトラブルになったら
仮に依頼した相手が違法業者で、トラブルになった場合。持って行って欲しくないものまで持って行ったり、払うはずのないお金を請求されたりなどした場合は、国民生活センターに連絡するといいでしょう。買取関係のトラブルについて、法律面からサポートしてくれます。
訪問購入(訪問買い取り)のトラブルを防ぐには(身近な消費者トラブルQ&A)_国民生活センター
最寄りの相談窓口か、つながらない場合は下記となります。
(相談窓口)
婚礼家具として処分できる一覧
下記に、処分できる一覧を掲載します。これ以外にもたくさん処分できますので、どうぞ気軽にお問い合わせください。
~婚礼家具の一例~
タンス、大型タンス、ソファ、布団、電子レンジ、冷蔵庫、洗濯機、ブラウン管TV、液晶TV、ダイニングテーブル、学習机、カラーボックス、水槽、ゴルフのセット、物干し竿、ワインセラー、扇風機、トースター、畳、ウォーターサーバー、クッション、衣装ケース、すのこ、Etc…
婚礼家具の処分でやってはいけないこと
婚礼家具の処分では、やってはいけないことと避けるべきことがいくつかあります。
<やってはいけないこと>
●勝手に山や空き地に婚礼家具を捨てる
●処分シールを貼らずに自治体のゴミ置き場に捨てる
<避けるべきこと>
●違法業者に頼んでトラブルを起こす
●個人で運ぼうとして怪我をする
●騒音で近所迷惑を起こす
●深夜や早朝に業者を呼んで、まわりに迷惑をかける
こうした事態を引き起こさないためには、正規の業者に連絡を取り、きちんと期日を決めて、常識的な時間帯に運び出してもらいましょう。違法業者とのトラブルと同じぐらい、地域に迷惑をかけることもいけないことです。
特に、お金がかかるからといって勝手に捨てるのは本当によくありません。山に捨てたり海に捨てたりすると、下手したら通報されて逮捕され、捨てている現場の動画を撮られてニュースで全国に拡散されることもあるので、自分自身の平和のためにも、常識的に処分しましょう。
こんなとき、婚礼家具を処分しましょう
婚礼家具は、想いのこもった嫁入り道具なので、処分には勇気が必要ですよね。ただ、大型で重たい家具なのが、当時は良かったのですが今は不要になった、ということは起こりえます。
結婚、リフォーム、引っ越し、片付け、終活、遺品整理・・・さまざまなシーンで、引き取り処分を考えてみてください。もちろん、ちゃんとした業者が大切な婚礼家具をこちらから強引に処分させる・・・ということはありません。じっくり考えていただいて、処分の決断ができたらどうぞご連絡ください。
